見る行為は、
最も確実なようでありながら、実はもっとも不確かで曖昧なものとも言える。
見ることは何かを終わらせるのではなく、
逆にいつでも何かの始まりに過ぎないものだ。
だが、見ないことは、重要な何ものかの喪失に繋がる。
「なによりも怖いのは、その恐怖に背を向け、目を閉じてしまうことです」

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小説 (231) 村上春樹 (37)

七番目の男 名言数 1

1996年『文藝春秋』2月号

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