勝者の混迷の名言

スッラ(ja.wikipedia.org)

苦学という言葉くらい、スッラふさわしくないものはない。

塩野七生『ローマ人物語6 勝者の混迷 [上]』（新潮文庫，2002）143p

塩野七生 701

日本の歴史作家（プロの学術研究者ではなく「小説家」）である。名前の「七生」は、7...-ウィキペディア

勝者の混迷

今夜は、ルクルスがルクルスの家で食事をしているのだ

味方にとっては、スッラ以上に良きことをした者はなく、
敵にとっては、スッラ以上に悪しきことをした者はなし

問いかけられた側が、答えるべきである。
勝者は無言でいることもできるのだ。

戦略や戦術の細部にいたるまで、兵士に説き明かす必要はない。
しかし、兵士たちが疎外されていると感じたのでは、良い結果を得ることはできない。

イエス・キリストは、人間は「神」の前に平等であると言ったが、
彼とは「神」を共有しない人間でも平等であるとは言ってくれていない。

正規軍は勝たなければ負けだが、ゲリラは負けなければ勝ちなのである。

最初に行動を起すのは、
この機を逃せば好機は二度とめぐってこないと信じて決断したときか、
または、プレッシャーに耐えきれなくなった場合である。

無知な大衆とは、政治上の目的でなされることでも、
私利私欲に駆られてのことであると思いこむのが好きな人種である

わたしの胸を占めているのは勝者の喜びではない。
いつかはわがローマも、これと同じときを迎えるであろうという哀感なのだ

ローマ人の考える同胞は、ただ単に、ローマ市民権をもっている人、なのである。

プラス面しかもたないシステムなど、神の業であっても存在しない。

苦学という言葉くらい、スッラふさわしくないものはない。

大衆とはいつの世でも、権力者や富裕階級への批判は喜んで聴くものである。

絶望に駆られた人は、容易に過激化に走る。

親しく振舞っても品位は落とさず、
各人がもつ能力は尊重しながらも、
決断のときは逸しない

失業者とはただ単に、職を失ったがゆえに生活の手段を失った人々ではない。
社会での自らの存在理由を失った人々なのだ。

母親の望む娘の結婚相手の理想像は、古今東西変わらない。

今夜は、ルクルスがルクルスの家で食事をしているのだ

味方にとっては、スッラ以上に良きことをした者はなく、敵にとっては、スッラ以上に悪しきことをした者はなし

問いかけられた側が、答えるべきである。勝者は無言でいることもできるのだ。

戦略や戦術の細部にいたるまで、兵士に説き明かす必要はない。しかし、兵士たちが疎外されていると感じたのでは、良い結果を得ることはできない。

イエス・キリストは、人間は「神」の前に平等であると言ったが、彼とは「神」を共有しない人間でも平等であるとは言ってくれていない。

正規軍は勝たなければ負けだが、ゲリラは負けなければ勝ちなのである。

最初に行動を起すのは、この機を逃せば好機は二度とめぐってこないと信じて決断したときか、または、プレッシャーに耐えきれなくなった場合である。

無知な大衆とは、政治上の目的でなされることでも、私利私欲に駆られてのことであると思いこむのが好きな人種である

わたしの胸を占めているのは勝者の喜びではない。いつかはわがローマも、これと同じときを迎えるであろうという哀感なのだ

ローマ人の考える同胞は、ただ単に、ローマ市民権をもっている人、なのである。

プラス面しかもたないシステムなど、神の業であっても存在しない。

苦学という言葉くらい、スッラふさわしくないものはない。

大衆とはいつの世でも、権力者や富裕階級への批判は喜んで聴くものである。

絶望に駆られた人は、容易に過激化に走る。

親しく振舞っても品位は落とさず、各人がもつ能力は尊重しながらも、決断のときは逸しない

失業者とはただ単に、職を失ったがゆえに生活の手段を失った人々ではない。社会での自らの存在理由を失った人々なのだ。

母親の望む娘の結婚相手の理想像は、古今東西変わらない。

味方にとっては、スッラ以上に良きことをした者はなく、
敵にとっては、スッラ以上に悪しきことをした者はなし

問いかけられた側が、答えるべきである。
勝者は無言でいることもできるのだ。

戦略や戦術の細部にいたるまで、兵士に説き明かす必要はない。
しかし、兵士たちが疎外されていると感じたのでは、良い結果を得ることはできない。

イエス・キリストは、人間は「神」の前に平等であると言ったが、
彼とは「神」を共有しない人間でも平等であるとは言ってくれていない。

最初に行動を起すのは、
この機を逃せば好機は二度とめぐってこないと信じて決断したときか、
または、プレッシャーに耐えきれなくなった場合である。

無知な大衆とは、政治上の目的でなされることでも、
私利私欲に駆られてのことであると思いこむのが好きな人種である

わたしの胸を占めているのは勝者の喜びではない。
いつかはわがローマも、これと同じときを迎えるであろうという哀感なのだ

親しく振舞っても品位は落とさず、
各人がもつ能力は尊重しながらも、
決断のときは逸しない

失業者とはただ単に、職を失ったがゆえに生活の手段を失った人々ではない。
社会での自らの存在理由を失った人々なのだ。