ポピュリズムやレイシズムが「合法化」された世界では「人間であること」は否定される。

塩野七生 『男たちへ』（文春文庫，1993）110p

塩野七生 『ルネサンスとは何であったのか』（新潮文庫，2008）82p

たいていいくらかの金を持って大都市に来るから
不運にも長い間仕事がみつからなくても、はじめのうちは絶望する必要はない。
しかし健全な働き場所を短期間で失うと、困ったことになる。
新しい仕事を見つけることは、特に冬は、不可能ではないが大変困難である。
はじめの数週間はなんとかなる。かれは失業手当をもらい、可能な限り切り詰めるだろう。
だが最後の一銭を使い果たし、手当てが止まった時、大いなる困窮がやってくる。
空腹をかかえてうろつきまわり、最後にとっておいた物まで質に入れるか、あるいは売り払う。
肉体的不幸に加えて精神までも冒され、外見も冴えなくなる。
宿もなく、これがもし冬ならば（しばしばそうなのだが）大変につらい。
やがて、ついにかれは仕事をみつける。しかし、まだ失ってしまう。
二度目は同じようなものでも、三度目はもっとつらい経験になりうる。
このようにして、本来勤勉であったかもしれない人間も、人生観を保てなくなり、他人を利用し利用される道具になっていくのである。
この経過をわたしは幾度となく目の前で見た。

なかんづく恩に着せる権利などは決してあってはならない

平成21年度臨時国会　衆院予算委員会
稲田朋美議員の問いに対して

『全国犯罪被害者の会 VOICE　(ニューズ・レター)　人権擁護法案について思うこと』より引用
全文はこちら（http://www.navs.jp/report/1/voice/voice-11.html）。
この発言に関して言及した保守系政治ブログは皆無だと思います。
もしそうしたブログが存在するのであれば、コメント欄にてお教え下さい。

相手は悪いことをしてるのだから、その人たちに何をしてもなんら問題はない
よって、ストレス発散に夜な夜な近くのアジトに強襲して滅ぼしてみたり、盗賊のお宝をいただいたりしてもなんら問題はない