日本軍隊においては、人間の本性たる自由を抑えることを修業すれど、
謂く、そして自由性をある程度抑えることができると、
修養ができた、軍人精神が入ったと思い、誇らしく思う。
およそこれほど愚かなものはない。
人間の本性たる自分を抑えよう抑えようと努力する。
何たるかの浪費ぞ。自由性は如何にしても抑えることはできぬ。
抑えたと自分で思うても、軍人精神が入ったと思うても、
それは単に表面のみのことである。
心の底には更に強烈な自由が流れていることは疑いない。

新版『きけわだつみのこえ』岩波文庫版372頁
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きけ わだつみのこえ 名言数 21

生 1949年10月20日『きけ わだつみのこえ』は第二次世界大戦末期に戦没した日本の学徒兵の遺書を集めた遺稿集。1947年(昭和22年)に東京大学協同組合出版部により編集されて出版された東京大学戦没学徒兵の手記集『はるかなる山河に』に続いて、1949年(昭和24年)10月20日に出版された。BC級戦犯として死刑に処された学徒兵の遺書も掲載されている。編集顧問の主任は医師、そして戦没学徒の遺族である中村克郎をはじめ、あとの編集委員として渡辺一夫...-ウィキペディア

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